Dom/Subユニバース作品、山田ノノノさん原作の『レトリック』のネタバレと感想になります。
作品情報
「お前がいるだけで、俺は強くあれる――。」Domとして、そして伊達グループの後継者として育てられた御門。だが中学生の時検査でSubと判明してしまう。ある日、病院で同級生の須藤と遭遇。苦しむ須藤を助けようとするが実は彼の性別は……!? 「愛」と「赦し」を知ったふたりのDom/Subユニバース!
ハッピーエンドが好きな人
美人受け、ヘタレ攻めが好きな人
この漫画の設定で使われているのはDom/Subユニバースという特殊世界設定です。
発祥は海外の二次創作らしいです。
Dom、Subといった男女性とは異なる性が存在しています。
あらすじ
圧倒的Dom優位の世界観の中で、Domとして、さらにDom至上主義の資産家の一族の後継者として育てられてきた主人公、御門(みかど)。
しかしバース検査でSubと判明したことで、一族にもSubということを隠しながら、Sub性は薬で抑えつつDomとして生きることを強いられていた。
普段からおどおどとしていてSubだと思っていた須藤が、抑制剤が効きづらく困っていると言われ、Domとして須藤の欲求に応えようと、なんとそのままホテルへ・・・!
そしてそこで、なんとSubだと思っていた須藤がDomだと判明、
Subの御門は須藤の突然のコマンドに逆らえず、そのまま二人は関係を持ってしまうのであった・・・
須藤によって御門のSub性は安定し、欲求不満や抑制剤服用から来る体調不良も減り、御門は表向きはそれまで通りの生活を過ごし、
何も問題がないように思えた、、、
御門に突き放されても、御門のことが心配で諦めきれない須藤は、やがて御門の身に何が起こっているのかを知ることになる・・・
己のDom性にトラウマを抱えた須藤。
二人は乗り越えることができるのか———
感想まとめ
山田ノノノさんとしては、Dom/Subユニバースは2冊目のコミックス。
本作品「レトリック」では、Dom・Subの性に翻弄されながらも、お互いのトラウマを乗り越え二人が結ばれるまでの過程が描かれています。
本作品のDomの須藤くんは、主人公の御門くん一筋で、恋は盲目、基本御門くん以外見えていないので
一途すぎてちょっと視野が狭くなってる、ヤンデレ気味のヘタレ寄り攻めくんです。
ちょっと暴走気味かな~と気になる部分もあるのですが、まだ高校生ですし、御門くんが受け入れてるしいっか~ という感じでした
主人公御門くんは、なんか色々背負わされすぎてて、ちょっと痛々しいほどです。
そこまで、周りのために我慢しなくていいのに・・・
自己犠牲精神がすごいので、ある意味そこはSubっぽいというか、
奉仕の精神があるのかなと思います。
気になるDom/Subプレイの内容は・・・?
今回、こちらの作品「レトリック」は、
そこまで過激なコマンドや、プレイは出てきません。
もし、Dom/Subらしい過激なコマンドプレイを求めている方には、プレイ面ではちょっと物足りなく感じるかもしれません。
逆に、過激なDom/Subものはちょっと・・・
という方には、そこそこ読みやすい内容かと思います。
ただ、最初の方はちょっといきなりとか無理やりっぽい感じもあるので、
両想いしか受け付けない方には、おすすめできないシーンもあります。
あと、超個人的な感想なんですが、
最後、須藤くんは御門くんを元気付けるために、弱っている御門くんを海に連れていきます(もしかしてこれ、初デート・・・?)
意味があって海に連れて行っているわけですが、
個人的には鬱っぽくなってる人、海に連れていくって結構、物理的にも精神的にもあぶない気がして、少しヒヤヒヤしてしまいました・・・w