2023年7月に新刊が配信された、
ろじさん原作の『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』のネタバレと感想になります。
作品情報
感情が表には出ない湊と感情が全て顔に出る航。
正反対なのに写真という共通の趣味で仲良くなった2人は大学時代に同居していた。
湊の就職により同居解消が決まり航は恋愛感情を自覚、社会人になり湊と再会して―…?
絶対に付き合いたい攻×絶対に親友でいたい受の両片思いから始まるラブコメ★
初々しいキュン!がすきなひと
エロ目的が苦手!性描写はなくてもいい人
あらすじ
物語は、二人が同居していた家を立ち退くシーンからスタートする。
大学時代に4年間同居していた、横井湊(よこいみなと)と中乃航(なかのわたる)。
みなとは就職を期に北海道に行くことになり、わたるとの同居を解消して単身北海道へと渡った。
それから3年後—
友人の結婚式に招待されたみなとは、わたるとの思い出を振り返る
わたるとみなとが出会ったのは、高校の頃。
感情表現が乏しく友達の少なかったみなとだったが、
ある日写真部として活動していたみなとの写真を見たわたるは、みなとの写真が好きだと話しかける。
その日からわたるに懐いたみなと
それからはいつも二人で行動するようになり、
ふたりは親友となった
高校卒業後、大学入学を期にルームシェアをすることになり、
ふたりは大学4年間、同じ家で暮らしたのだった
どうやらわたるは、みなとへの恋心を隠したまま高校~大学まで過ごしてきたようです
それだけの時間を隣で一緒に過ごしながら気持ちを隠し続けるなんて、なんて純愛なんでしょう・・・
ふたりが出会ってからちょうど10年がたったある日、
わたるの携帯に北海道にいるはずのみなとから着信が来る。
地元に戻ってくることになったというのだ。
すぐにみなとを迎えに行くわたる。
その帰り道にみなとから
同棲は同居の言い間違いだと自分に言い聞かせ、
友達のままでいようと思っている自分の決意も相まって冷静さを取り戻しみなとの申し出を断る。
また誘う
と言い残してその日は解散したのだった。
ここでついに親友のみなとから、主人公のわたるが「同棲して」と申し込まれるのだった—
早く結婚しろ!?!?(同棲通り越しちゃってる)
どう考えても両想いっぽい二人の距離感、もだもだしてるわたるくん可愛すぎるしキュンが不足している方は
ここまで読んだだけでもだいぶ回復してきているはず・・・
わたるの仕事場に突然現れたみなと。
帰り道じゃないのになぜいるのかと聞くわたるだったが、
近くで一人暮らしを始めたというのだ。
そこでみなとの突然の異動の理由が栄転であると知る。
大学の頃、自分が写真のコンクールで入賞した時に
みなとが「結婚してください」
と言いながら祝いの花を渡してきたことを思い出し、
同じことやり返してやろうと画策するのだった
同じ形で結婚してください
と言いながら花を渡したわたるだったが、受け取ったみなとはめちゃくちゃ不機嫌な様子。
自分の学生の頃のノリのようなふざけた態度が気に食わなかったのかと、
逃げるように帰ってからめちゃめちゃ反省するわたる。
みなとの切り替えについていけず動揺を隠せない。
ずっと抑えていた感情が爆発したわたるは、ついに今まで抑えていた思いをすべてぶちまけ、
言葉のはずみでみなとのことが好きだから一緒に住めない
感想まとめ
作中、二人の関係性をつなげるきかっけになっているアイテムが「カメラ」
シーンとしては、「海」のシーンが出てきます。
寄せては返す波のように、
押しては引いて
一進一退をくりかえす二人の関係性を象徴するかのような、海。
しかしそこには、海より深い愛がある—
管理人利休は、普段あまり性描写がないBLは買わないのですが、
こちらの作品はそんな私の汚れた心をキラキラで洗い流してくれました
空気清浄機より清浄な空気を生み出してます、すごいです
攻めに振り回されながらもウダモジしている受けがかわいくって、
見ているだけで癒されます。
二人の感情の機微や、
ひとつひとつのやり取りが丁寧に描かれていて、キュンが詰まっています
キュンこそ心のデトックス!
こちらのBLを読んで、整うのはいかがでしょうか・・・